前置詞+関係代名詞について
(基本構造)
関係代名詞は、「先行詞(=説明される名詞)」と「関係詞節(=説明する文)」をつなぐ語で、関係詞節の中で主語・目的語・所有格などの役割を果たします。
前置詞+関係代名詞 の形は、関係詞節内で関係代名詞が前置詞の目的語になっているときに使われます。
(例文)
通常の形(前置詞が文末)
- This is the book which I was talking about.
(これが私が話していた本です。)
→ この文では、about の目的語が関係代名詞 which です。
前置詞を前に出した形(フォーマル)
- This is the book about which I was talking.
(これが私が話していた本です。)
→ よりフォーマルな文で、前置詞 about を関係代名詞の前に出しています。
使える関係代名詞
前置詞+関係代名詞の例 | 備考 |
about which | 物を先行詞とする場合 |
to whom | 人を先行詞とする場合(who は使えない) |
in which | 場所や状況などに対応する |
with whom | 人に道具・手段などが関係する場合 |
for which | 理由や目的の「ために」に対応 |
前置詞の直後には、原則として who や that は使えません。この位置に来られるのは、whom(人) や which(物)、または that 以外の関係副詞です。
(✖) the person to who I spoke
(〇)the person to whom I spoke
又、カジュアル な場合と フォーマルな場合では、次のようになります。
カジュアル | フォーマル(書き言葉) |
the girl (who) I talked to | the girl to whom I talked |
the topic (which) he spoke about | the topic about which he spoke |
フォーマルな文や書き言葉では「前置詞+関係代名詞」の順が好まれます。
(使い方)
① She is the person to whom I gave the letter.
( 彼女は私が手紙を渡した人です。)
② That is the house in which I was born.
(あれは私が生まれた家です。)
③I don’t know the reason for which she left.
(私は彼女が去った理由を知りません。)
練習問題をやってみましょう。
次の文の( )にあてはまる語句を答えましょう。
This is the chair ( )( ) he sat.
(これは彼が座った椅子です。)
解答
This is the chair (on)( which) he sat.
今回はここまでです。それではまた次回。
(広告)
Z会Asteria for Business 入会はこちら