関係代名詞の「制限用法」と「非制限用法」について
1. 制限用法(限定用法)
特定の情報を加えて、先行詞の意味を限定する使い方
- 先行詞の内容があいまいな場合に、「どれなのか」を特定する
- カンマ(,)は使わない
- that / who / which を使う(通常 that がよく使われる)
(例文)
- The boy who is wearing a hat is my brother.
( 帽子をかぶっている少年が私の弟です。)
*どの少年かを限定して説明している - I like books that have happy endings.
(ハッピーエンドの本が好きです。)
*すべての本ではなく、「ハッピーエンドの本」に限定している
(使い方)
- The boy who is running is my brother.
(走っている少年が私の弟です。) - The cake which she made was delicious.
( 彼女が作ったケーキはおいしかったです。) - Students who study hard will pass the exam.
(一生懸命勉強する学生は試験に合格します。)
2. 非制限用法(非限定用法)
すでに特定された先行詞に、補足的な情報を加える使い方
- 先行詞の意味を限定しない
- カンマ(,)を使って関係詞節を区切る
- who / which は使えるが、that は使えない
(例文)
- My brother, who is wearing a hat, is a college student.
(私の弟は大学生で、帽子をかぶっています。)
*弟が誰かはすでに分かっていて、補足情報として「帽子をかぶっている」と言っている - I read this book, which was very interesting.
(この本を読みましたが、とても面白かったです。)
*本はすでに特定されていて、「面白かった」という情報を付け加えている
(使い方)
- My brother, who is running, is very fast.
(私の弟は走っているんだけど、とても速いです。) - Her cake, which she made for us, was delicious.
(彼女のケーキは私たちのために作ったんだけど、おいしかったです。) - Mr. Smith, who teaches math, is very popular.
(数学を教えているスミス先生はとても人気があります。)
練習問題をやってみましょう。
次の1,2の文のうち、非制限用法はどちらでしょうか。番号で答えましょう。
1,This is the movie that I told you about.
(これが私が君に話した映画です。)
2,This movie, which I told you about, is really good.
(この映画は君に話したんだけど、本当に良いよ。)
解答
2
今回はここまでです。それではまた次回。
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