独立分詞構文について
(独立分詞構文)
「独立分詞構文」とは、英語の文法構造の一つで、主節とは文法的に独立した要素(主語と分詞)からなる構文です。
(基本形)
名詞(または代名詞)+ 分詞(現在分詞または過去分詞)
この構文は主に「状況・理由・時間・条件・譲歩」などを表します。文の主語とは異なる主語を持つため、「独立」と呼ばれています。
1. 状況を説明する
The weather being fine, we went for a picnic.
(天気が良かったので、私たちはピクニックに行った。)
(「The weather」は主節の主語「we」とは異なる主語)
2. 理由を表す
The road being blocked, we took another route.
(道がふさがれていたので、別の道を通った。)
3. 時間を表す
The guests having left, we cleaned the room.
(客が帰ったので、私たちは部屋を掃除した。)
4. 条件を表す
The work done, he took a break.
(作業が終わると、彼は休憩した。)
5. 譲歩を表す
It being late, he continued to work.
(遅いにもかかわらず、彼は仕事を続けた。)
(分詞構文を使った代表的な慣用表現の例)*このほかにもありますが、代表的なものです。
表現 | 意味 | 解説 |
Generally speaking | 一般的に言えば | 「一般的に話せば」という分詞構文 |
Strictly speaking | 厳密に言えば | 「厳しく言えば」という意味の慣用句 |
Frankly speaking | 率直に言えば | 「正直に話すと」 |
Broadly speaking | 概して言えば | 広く捉えればという意味 |
Judging from ~ | ~から判断すると | 「~を判断材料にすると」 |
Talking of ~ | ~と言えば | 話題の転換に使う表現 |
Considering (that) ~ | ~を考慮すると | 「~を考えれば」 ※「that節」を伴うこともある |
Given ~ / Given that ~ | ~を考慮すれば | 「~が与えられていれば/あることを考えれば」 |
Seeing that ~ | ~であることを考えると | 「~だから」という理由を示す表現 |
Assuming that ~ | ~と仮定すれば | 仮定条件を表す |
(使い方)
1. Judging from his expression, he was very surprised.
( 彼の表情から判断すると、彼はとても驚いていました。)
2. Considering the weather, we should cancel the picnic.
( 天気を考慮すると、ピクニックは中止すべきです。)
3.Talking of movies, have you seen the new one?
(映画といえば、あなたは新作を見ましたか?)
練習問題をやってみましょう。
次の文の( )にあてはまる語句を答えましょう。
( )( ), Japanese is a difficult language.
(一般的に言えば、日本語は難しい言語だ。)
解答
(Generally)( speaking), Japanese is a difficult language.
今回はここまでです。それではまた次回。
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