分詞の意味と使い方
分詞とは?
分詞とは、動詞から派生した形容詞的な働きを持つ語です。以下のように2種類あります
種類 | 形 | 意味・役割 |
現在分詞 | 動詞+ing | 「~している(途中)」などの能動的な意味 |
過去分詞 | 動詞+ed(不規則も多い) | 「~された」などの受動的・完了の意味 |
(1)知覚動詞の場合
知覚動詞(see, hear, feel, watch, notice, etc.)の後に「人や物(目的語)」がきて、さらにその動作の様子を 現在分詞(~ing) や 過去分詞(~ed) で表す構文です。
1.現在分詞(~ing)
→ 目的語が何かをしている動作を途中で見る・聞く・感じるときに使います。
(例文)
- I saw her crossing the street.
(私は彼女が道を渡っているのを見ました。)
2.過去分詞(~edなど)
→ 目的語がすでに受け身の状態にあるものを見る・聞く・感じるときに使います。
(例文)
- I saw her injured on the ground.
(私は彼女が地面でけがをしているのを見ました。)
(2)have / get + O + 分詞の場合
1.現在分詞
(意味)
- O(人・物)が「~している」のを持つ・経験する
- 行為が進行中であることを強調
(例文)
・He had his employees working late.
(彼は従業員たちに遅くまで働かせていた。)
2.過去分詞
(意味)
- O が「~される」のを経験する/人に~させる
- 受動的な意味
(例文)
・They had their house painted last month.
(彼らは先月、家を塗り直してもらった。)
(3)keep / catch / want / leave / findなどの場合
[動詞] + 目的語(O)+ 現在分詞(~ing)または 過去分詞(~edなど)
それぞれ少しずつ意味やニュアンスが異なりますが、Oの状態や動作を補足的に表すという共通点があります。
1. keep+O+現在分詞
(意味)Oを~し続けるようにする/~している状態に保つ
- 基本的に 現在分詞のみを取ります(過去分詞は使いません)
(例文)
・Please keep the engine running.
(エンジンをかけたままにしておいてください。)
2. catch+O+現在分詞
(意味)Oが~しているところを見つける/見つかる
- こちらも 現在分詞を使うのが普通(過去分詞は使いません)
(例文)
・I caught him cheating on the test.
(私は彼がテストでカンニングしているのを見つけた。)
3. want+O+過去分詞
(意味)Oを~された状態にしたい(=受け身)
- 過去分詞のみ取ります。現在分詞は不可。
(例文)
・He wants the windows cleaned before guests arrive.
(彼は来客前に窓を掃除してほしいと思っている。)
4. leave+O+現在分詞 / 過去分詞
(意味)
- 現在分詞:Oを~している状態で放っておく
- 過去分詞:Oを~された状態で放っておく(=受け身)
(例文)
・She left the water running.
(彼女は水を出しっぱなしにした。)
5. find+O+現在分詞 / 過去分詞
(意味)
- 現在分詞:Oが~しているのを見つける
- 過去分詞:Oが~された状態であるのを見つける
(例文)
・I found her crying in the room.
(私は彼女が部屋で泣いているのを見つけた。)
練習問題をやってみましょう。
次の文の1,2の( )にあてはまる語句を答えましょう。
1,I saw the cat ( ) on the sofa.
(私はその猫がソファで寝ているのを見ました。)
2,We had the windows ( ) last week.
(先週、窓を掃除してもらった。)
解答
1,I saw the cat (sleeping) on the sofa.
2,We had the windows (cleaned) last week.
今回はここまでです。それではまた次回。
(広告)