原形不定詞
「to をつけずに動詞の原形だけを使う不定詞」のことを「原形不定詞」といいます。
原形不定詞が使われるのは、主に次のような場合です。
①知覚動詞の後(see, hear, feel など)
知覚動詞 + 人 + 動詞の原形
(例文)
- I saw him leave the room.
(私は彼が部屋を出るのを見た)
このように「動作の全部」や「一部始終」を見たり聞いたりしたときは 原形不定詞を使います。
(使い方)
- I saw him run.
(彼が走るのを見た。) - We heard her sing.
(彼女が歌うのを聞いた。) - She saw the boy climb the tree.
(彼女はその男の子が木に登るのを見た。) - I felt the ground shake.
(地面が揺れるのを感じた。) - We saw the dog jump over the fence.
(私たちは犬がフェンスを飛び越えるのを見た。)
②使役動詞の後(make, let, have)
使役動詞 + 人 + 動詞の原形
(例文)
- She made me cry.
(彼女は私を泣かせた) - Let him go.
(彼を行かせてあげて)
*help は to をつけてもOK
・She helped me (to) cook dinner.(彼女は私が夕食を作る手伝いをしてくれました。)
→ 「to cook」でも「cook」でもOK
*get や cause も「使役の意味を持つ動詞」としてよく使われます。しかし、get や cause を使うときは、動詞の前に to を付けて、to不定詞にします。
(つまり、原形動詞ではなくto + 動詞の原形を使うルールです。)
・She got her parents to buy her a new phone.
(彼女は両親に新しい電話を買ってもらった。)
・The heavy rain caused the river to flood.
(大雨が川の氾濫を引き起こした。)
(使い方)
- My mother made me clean my room.
(お母さんが私に部屋を掃除させた。) - He let me use his bike.
(彼は私に自転車を使わせてくれた。) - She had her younger brother fix the computer.
(彼女は弟にコンピューターを直してもらった。) - They had the waiter bring more water.
(彼らはウェイターに水をもっと持ってきてもらった。) - The movie made me cry.
(その映画は私を泣かせた。)
練習問題をやってみましょう。
次の1,2の文の( )にあてはまる語句を答えましょう。
1.I ( ) him ( ).
(彼が走るのを見た。)
2.He ( ) me( ) his bike.
(彼は私に自転車を使わせてくれた。)
解答
1.I (saw) him (run).
2.He (let) me( use) his bike.
今回はここまでです。それではまた次回。
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