不定詞の意味上の主語について
( 意味上の主語とは)
不定詞の動作を「誰がするのか」を明らかにしたいときに使うのが、
意味上の主語です。
(意味上の主語の形)
意味上の主語は、不定詞の前に for + 人 や of + 人 の形で表します。
不定詞(to+動詞の原形)の意味上の主語の前に置く前置詞は、ふつう for を使いますが、
特定の場合には of を使います。
①for + 人 + to + 動詞の原形の場合
- for は、単に行為や状況に対して意味上の主語を示すとき。
- 評価や感情を特に表していない。
(例文)
It is important for you to speak English.(君が英語を話すことは重要だ。)
- 不定詞「to speak English」は「話す」という動作。
- それをするのが「you」なので、「for you」が意味上の主語。
(使い方)
- It is important for you to sleep well.
(あなたがよく眠ることは大切です。) - It is dangerous for children to play here.
(子どもたちがここで遊ぶのは危険です。) - It is difficult for me to understand this.
(私がこれを理解するのは難しいです。) - It is helpful for students to review lessons.
(生徒たちが授業を復習するのは役に立ちます。) - It is a good idea for you to take a break.
(君が休憩を取るのはいい考えです。)
②of + 人+ to + 動詞の原形の場合
of を使うのは、意味上の主語が「感情・評価を表す形容詞(形容詞+of+人+to do)」に続く場合です。
(例文)
It is kind of you to help me.(あなたが私を助けてくれるとは親切ですね。)
(使い方)
- It is careless of him to forget his homework.
(彼が宿題を忘れるとは不注意ですね。) - It is generous of them to donate so much.
(そんなにたくさん寄付するとは、彼らは寛大ですね。)
練習問題をやってみましょう。
次の1,2の文の( )にあてはまる語句を答えましょう。
1.It is easy( )( )( )( ) this book.
(私がこの本を読むのは簡単です。)
2.It was nice ( )( )( )( ) us.
(彼女が私たちを招待してくれたのは親切でした。)
解答
1.It is easy( for)( me)( to)( read) this book.
2.It was nice (of)( her)( to)( invite) us.
今回はここまでです。それではまた次回。
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